おはようございます。創作板金屋です。
今日は銅の溶接について触れたいと思います。
私たちは日ごろから色々な種類の金属の溶接を行いますが、銅の溶接はその材質・特性から難易度が高いと言われています。
銅は熱伝導率が非常に高く、その数値は鉄の約6倍、ステンレス約24倍そしてアルミニウムの3倍。
そのため溶接局部に熱を加えてもその熱は母材側へと流れてい行ってしまい、肝心の溶接部に十分な溶け込みが得られず溶接が困難となります。
とはいえそのまま熱を加え続けても、銅は熱による膨張、収縮がしやすいという特性もあり、熱による変形が生じる可能性があります。
それらを防ぎ美しい溶接を実現するためにはいくつかの工夫が必要です。
レーザー溶接が効率的ですが、少しコストがかかってしまいます。
その場に応じたベストな判断をするのも職人たちにかかせないスキルの一つと言えるでしょう!
ちまみに写真はバイブレーション仕上げ時のもの。銅のバイブレーション仕上げは少し珍しいです。
ちなみに銅は超抗菌性能があるようです!
コロナによって除菌や抗菌そういうワードがまだまだ注目を浴びる中、銅を取り入れてみるのはいかがでしょうか?
では今週もがんばりましょう!