おはようございます。創作板金屋です。
早いもので4月のゴールデンウィークも近づいてきました。
暖かくなったと思ったら一気に気温が下がったりと、体調管理が難しい今日この頃です。
今日は鉄の曲げ加工について。
曲げ加工も奥が深く、様々な種類があります。その中で主な2方法をご紹介します。
1.ベンダー曲げ
ベンダー曲げは、プレス機を使い金属素材を曲げる加工方法です。そのためまたの名を’プレス曲’げとも言います。
メリット
ベンダー曲げはプレス機械を使うので、生産速度が非常に優れています。部品や製品を大量生産したい場合には最適です。
また機械による細かな金属加工が可能なため、多少複雑な曲げ加工も行うことができます。
幅広い加工が可能なため、曲げ加工では最も人気の加工ではないでしょうか。
デメリット
ベンダー曲げは曲面を作る時、繰り返しベンダーを打たなくてはならないので、ロール曲げのような加工はできません。
また、素材に掛ける圧力や金型の設計まで、加工前に細かく計算する必要もあります。
弊社でも最近プレス機を利用し、建物の丸柱を製作しました。
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鉄板をRに曲げて溶接、長さ2500mm、Φ750の半円に加工しています。
大きいです。2個で1セットとなります。
2.ロール加工
ロール曲げは、複数のローラーを使い金属を曲げる加工方法です。鉄以外では、ステンレス等の加工にも適しています。
メリット
ローラーの距離を調整し、様々な形状に曲げることができます。
丸みのある曲面も、ローラーで加工素材を一周させることで筒状の部品に仕上げることができます。
また、ローラーを通すと両端まで金属素材を曲げることができるので部品ロスが減り無駄なく利用できます。
デメリット
ローラーによって曲げるため加工する厚みには限界があります。
弊社での鉄板ロール加工です。
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なかなかバシッと丸にならないもので、最後は人の手で叩いて丸にしていきます。
どんな加工法においても、対象物の特徴や性質をしっかり理解することが第一です。
品質の高い製品を作り出すのは、知識と技術をもった職人だからこそ成せる業です。
曲げ加工をご検討の方はぜひ創作板金屋にお申し付けください!