おはようございます。創作板金屋です。
今日はこちらの写真から
過去の案件で、木工家具の天板を作成致しました。
鉄板に溶融亜鉛メッキ加工を施し、リン酸処理で仕上げております。
今回はこの溶融亜鉛メッキ/リン酸処理仕上げについて少し。
◆溶融亜鉛メッキとはなにか?
メッキ加工技術のひとつ。鉄などの鋼材を高温に熱した亜鉛に浸し、表面に亜鉛皮膜(=メッキ)をかけることです。
メリットはまず非常に丈夫であること。水や酸素を通しにくいので、腐食を招く成分が表面から入り込むのを防ぎます。
そのうえ表面に付着した二酸化炭素とうまく結合して、さらに皮膜を強くするバリア機能も持っています。
2点めに、衝撃や摩擦でメッキが剝がれにくいということ。
高温に熱した亜鉛に浸す際、強い金属同士の結合が発生します。この結合がさらにメッキを強くさせるのです。
3点目は、均一に分厚い亜鉛メッキを鋼材に添加できるということ。
こちらも高温に熱した亜鉛に浸すという加工法がもたらすメリットで、どんな形であっても均一に表面加工が実現できます。
4点目はキズに強いということです。
デメリットは、亜鉛だまり、ガスだまりができやすいところが挙げられます。
◆リン酸処理とはなにか?
鋼の表面処理のひとつで、不溶性のリン酸被膜を作り腐食を抑えるために行います。塗装前の鉄製品にも実施されます。
リン酸塩処理の用途は、油の吸着性が良いことから表面の潤滑性をUPさせます。
塗装に引けを取らない防錆能力で、少しの加工バリでしたら除去することも可能です。
このように溶融亜鉛メッキとリン酸のコンビネーションは、幅広い用途に使用可能で、耐久性にも優れていながらも非常にスタイリッシュなデザインに仕上がるというまさに優れものだといえます。
ーゴールデンウィーク休業のお知らせー
誠に勝手ながら、以下の期間を休業とさせていただきます。
ゴールデンウィーク休暇期間
令和5年5月3日(水)~令和5年5月7日(日)
※休業期間中にお問い合わせいただきました件に関しては、令和5年5月8日より順次ご対応させていただきます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます。
では皆様良い休暇をお過ごしください!