毎日過ごす部屋の印象を変えたいときや、アンティークな雰囲気を出したいときは、金属素材の家具をおすすめします。
金属素材の家具をインテリアの一部として取り入れることで、部屋の雰囲気が変えられます。
金属素材の家具の中でも、アンティーク感や存在感をとくに発揮しやすいのが銅製の家具です。
銅には色や質感に独特の魅力があり、高級感のある部屋づくりには欠かせません。
本記事では、銅製家具の特徴や種類、さらに取り入れる際のポイントについて紹介しています。
銅は色の変化を楽しめる金属
銅は、独特のニュアンスがある金属素材で、ヨーロッパのインテリアなどによく取り入れられています。
銅の特徴のひとつである赤褐色は、金属でありながら温かみを感じさせる落ち着いた輝きを持つため、シンプルな部屋によく調和します。
緑青とよばれる保護被膜のさびが発生する
木材が多く使用されている白系の明るい色調の部屋には、銅製家具をインテリアに取り入れることで温かみがプラスされます。
対して、黒色が多いシックな色づかいの部屋に銅製家具を配置すると、高級感が演出できます。
銅は同じ色を保たずに、酸化などによる色の変化を楽しめる金属です。もとの色の赤褐色から黒褐色になり、最終的に緑青色に変化していきます。
例えば、「酸素・皮脂・水分」に反応して、緑青(ろくしょう)という独特なさびが発生するという特徴があります。
緑青は、保護被膜となって金属の腐食の進行を防ぎ、銅本体を守る役割を持ちます。
緑青が発生した鮮やかな青緑色の銅は、落ち着いた赤褐色とは異なる優雅なムードを演出します。
赤褐色の輝きを取り戻すこともできる
銅は、上述したように次第に色が変化した場合でも、手入れによって、赤褐色の輝きを取り戻せます。
銅を使った家具は、温かみのある赤褐色を楽しむことから始まり、優雅な緑青色に育ていき、さらに赤褐色に戻すといった、さまざまなバリエーションを楽しめます。
インテリアに一カ所でもあることで、銅製家具の魅力を感じることができます。
銅イオンが発生するため殺菌効果もある
銅には、銅本体から生じるイオンの微量金属作用によって、細菌の増殖を抑える抗菌効果があるといわれています。
銅イオンの微量金属作用には、細菌類を死滅させる性質があります。
銅の表面では細菌が繁殖しにくいという抗菌作用を活かし、ドアノブや蛇口、引き出しの取っ手など、人の手がよく触れる部分に銅が使われます。
銅を使った家具
銅を使った家具はいろいろありますが、ここではランプシェードやドアノブ、和風階段チェストを紹介します。
ランプシェード
銅製の家具で取り入れやすいのは、照明器具です。
銅製のランプシェードを配置すると、部屋が温かみのある雰囲気に変わります。
銅製のランプシェードは、明かりをつけると、内側の銅に光が反射して温かみのある光で部屋を照らします。
暖色の電球を取りつけることで、より温かな雰囲気の部屋を演出できます。
また、銅製のランプシェードは部屋に配置すると存在感があり、部屋全体にアンティークな雰囲気が出るのが特徴です。
例えば、ダイニングテーブルの上に置く、あるいは玄関の照明にするなど、設置場所を変えても使用できます。
ドアノブ
ドアノブを銅製にすることで、アンティークな雰囲気の部屋に変わります。
ドアノブなら、あらたに場所を取るわけではないため、「取り入れやすい」という利点もあります。
また、前の章で述べたとおり、銅には細菌の繁殖を抑える抗菌作用があります。
頻繁に人の手が触れるドアノブを銅製にすることで、細菌の繁殖が防げるでしょう。
したがって、銅製のドアノブは、おしゃれさと機能性を両立できる点が魅力といえます。
和風階段チェスト
銅は、和室との相性がよい金属です。
日本では、和だんすの取っ手や飾り金具など、昔から木と銅を組み合わせた家具が使われてきました。
和だんすの中でもインテリアとして取り入れやすいのが、階段チェストです。
階段チェストとは、2階へ昇る階段下のスペースに配置する階段型のタンスであり、飾り棚としても使える収納家具です。
重厚感があるため、和モダンや和室のインテリアとよく調和します。和だんすで使われる木材は、桐やひのきが定番です。
一方で、アッシュやマホガニーなどの木材を使った和だんすであれば、和のテイストを失わずに洋風のインテリアにもマッチする階段チェストとなります。
インテリアに銅製家具を取り入れるポイント
銅製家具を配置する時は、銅を取り入れる割合と日常のお手入れが重要になります。
ここでは、銅製家具をインテリアとして取り入れる際のポイントについて紹介します。
銅製家具はポイントづかいする
銅製家具は、部屋に高級感のある雰囲気を出してくれるインテリアです。
しかし、銅製家具は一つひとつに存在感があるため、取り入れる銅製品の割合を配慮しましょう。
なぜなら、部屋に銅製家具を多く配置してしまうと、目立ちすぎることからまとまり感のない部屋になる可能性があります。
銅製家具を取り入れる際は、部屋の一部分や小物から取り入れて、全体のバランスを見たうえで、ポイント使いするとよいでしょう。
銅製家具をポイントづかいすることで、重すぎる雰囲気になることやまとまりのない部屋になるのを防げます。
銅製家具で部屋全体を統一したい場合は、細いフレームの銅製家具を用いることや銅にマット加工を施すことで、銅が目立ちすぎずに落ち着いた空間が演出できます。
さびを防止したい場合はこまめに掃除する
冒頭の章でお伝えしたとおり、銅は放置していると緑青が発生して、青緑色に変化していきます。
銅は色の経年変化があるという点が味わい深く、銅製家具の魅力のひとつです。
赤褐色のままの銅製家具を楽しみたい場合は、手入れ次第でさびの発生を防げます。
さびの原因となるのは、水分やほこりです。日頃からほこりや水分をふきとるなどの掃除をすると、銅の酸化を防いで美しい赤褐色を保てます。
また、湿気もさびの原因となるので、銅製家具を置く部屋の湿度には十分注意し、結露を発生させないようにしましょう。
銅製家具の詳しいお手入れ方法は、下記の記事で紹介しています。お手入れの際に、参考にしてください。
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好みの銅製家具が見つからなければオーダーメイドする
市販の銅製家具の中からお気に入りのものが見つからない場合は、オーダーメイドでつくる方法もあります。
オーダーメイドは、自分の部屋に合ったデザインや最適な機能などの希望も取り入れてもらえるため、市販品を購入するよりも時間や費用面で効率がよいケースもあります。
京都市山科の創作板金屋では、金属製品の加工したオーダーメイド製品の製作を行っています。
図面がなくても、寸法がわかれば製作が可能です。
例えば、「オブジェを兼ねた銅製の照明器具が欲しい」といったお客様のこだわりを、熟練した職人が丁寧にヒヤリングして図面に書き起こします。
また、銅製以外にも、アイアン・ステンレス・アルミ・真鍮などの素材を使った家具や小物の製作も行っています。
創作実績一覧は、下記の「実績一覧を見る」のボタンをクリックしてご覧ください。
実績一覧に載っていないものも、製作可能です。
「自分だけのオリジナル家具や小物を製作したい」とお考えの方や、「建築の際にお客様にご提案したい」とお考えの業者様は、創作板金屋へお問合わせフォームからお気軽にご相談ください。
創作板金屋の製作の流れについては、下記のページでお伝えしています。
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参考製作の流れ
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銅製家具をうまく取り入れると高級感のある部屋になる
銅は、経年変化により赤褐色から黒褐色、緑青色など色の変化を楽しめる金属です。
インテリアに取り入れることで、温かみのある高級感を演出できます。
しかし、銅製家具は銅を用いる量が多すぎると、かえってまとまりのない印象になるため、照明やドアノブなどのポイント使いから始めるとよいでしょう。
部屋のイメージに合った銅製家具が見つからない場合は、オーダーメイドする方法もあります。
銅製家具は、シンプルでありながら部屋に高級感を出してくれます。自分の部屋に合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。
創作板金屋でオーダーできる家具の種類や、オーダーメイドインテリアの特徴などは下記の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
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